五月満月祭(ウエサク祭)<5月の満月の夜>鞍馬寺HP
新緑の五月の満月の夜は、全てのものの目覚めのために天界から強いエネルギーが降り注ぐと言われ、満月に清水を供える五月満月の秘儀が鞍馬山で執り行われていました。遥かヒマラヤでもこの夜に釈尊の得を讃えてウエサクの祭りが敬虔に営まれていることがわかり、戦後、五月満月の秘儀を「ウエサクさい」とよんで広く公開し、全ての目覚めと平安を祈ります。 〜鞍馬寺HPより〜
1、ウエサク満月 「扉」が開く瞬間へ
2025年5月13日 1時56分 満月点。(アメリカ先住民はフラワームーンと)
コロナ時代には開催されなかったのですが2025年は実施されるようです。
それ以前は夜通し行われて下山するのは明け方。京都の鞍馬山の山頂付近で一夜を過ごす🥶 座布団・ポットに暖かい飲み物・おにぎりや飴などの軽食・ダウンにブランケット・カイロに雨がっぱ(人が多いので傘は禁止)という前情報だけで長男を連れていくのは厳しい💦と何年も断念して指をくわえながら自宅のベランダから満月を何度眺めたでしょうか…… 覚悟と勇気と体力も必須に感じていました
5月12日19時から21時半まで京都の鞍馬寺では5月満月祭(ウエサク祭)が開催され、参加者みんなでろうそくを灯し瞑想や人類の目覚めと世界平和を祈ります。(参加費500円・
ヒマラヤ山中や東南アジアにも同様のお祭りがあるそうです。
この日の天界(宇宙)と地上の間に特別な通路や扉が開き普段は届きにくい強いエネルギーが地上に降り注ぐとも伝えられていますが 実際はどうなのでしょうか?
2、ウエサク満月とは何? (仏教と秘教・霊的伝承の交差点)
・VESAKの日本語のよみかた、表現は
ベサック、ヴェサック、ウェサック、バーサク、バーサカ、ウエサク、ウエサカ、ウェサカ、ウェサーク、ウェーサーカなどで、鞍馬寺では「ウエサク」と。
・仏教的伝承
お釈迦様のの誕生(降臨)・悟り・入滅(亡くなった日)がこの満月に起こったとされているそう。
ヴァイシャーカ月の第一満月 🟰 ウエサク満月 🟰 インド歴第2月
・ヒマラヤ・うえさく渓谷の伝承
ヒマラヤの聖地カイラス山(カイラーシャ、標高6656M)の麓に「ウエサク渓谷」で何世紀にも渡ってウエサク際が行われてきた記録があり、この祭の夜にはブッダが降臨すると言われていてチベット仏教徒にとっては大切なひとつといわれている。
・チベット仏教・テオソフィーの伝承
うえさく満月の瞬間に「宇宙のマスターたち」が地球に集まり、人類の進化のためのエネルギーをおくると伝えられていて、この時期に意識を高めておくことで魂の成長や変容が促されると考えられている。
・国連ウエーサクの日
国連が認定した世界で唯一の「仏教徒の宗派・人種・国境を越える平和の祭典」
これが1999年に制定されていて世界80ヵ国から集まり祭典を行なっているらしい。仏教徒には聖なる日なのだそう。国連が制定したの?すごい!と素直に受け取る人もおられるかもしれませんが、個人的にはいつものごとく「あえ逆」発動です。(なぜ国連が??????なんで??????何のために??????)
3、春の三大祭とそのエネルギー的意義
この表現はどうしても春のぱん祭りが脳内を巡ってしまいがち(笑)
1、白羊宮(牡羊座)イースター祭
牡羊座の満月に行われる。復活祭。キリストの復活を祝うお祭りで、ゆで卵に絵を描いたりセロファンで包んだものを隠して子どもたちが探す遊びもある。秘教では「神の愛のエネルギー」が最初に降り注ぐ時期とされる。一年の霊的サイクルの幕開け!
2、金牛宮(牡牛座)ウエサク祭
牡牛座の満月に行われる。釈迦(ブッダ)の誕生・悟り・入滅を祝う祭り。
秘教では「神の光のエネルギー」が最高潮に達するとされる。
東洋と西洋の霊的伝統の結合点
水の儀式が各国で行われる
3、双子宮(双子座)キリスト祭
人類の祭りやグッドウィル祭りともいわれ、人類全体の善意と意思のエネルギーが活性化されるという。
「神の意志」が人類を通して働く時期とされる。
青森県新郷村のキリスト祭は、毎年6月の第一日曜日に「キリストの里公園」で開催される、イエス・キリストの墓とされる場所を慰霊する神事がありゴルゴダの丘で磔で処刑されたのはキリスト本人ではなく弟のイスキリだったという2人の存在が鏡合わせ・双子を象徴しているともいわれている。
4、秘教的な視点からのウエサク
秘教(エソテリック・ティーチング)の「春の三大祭」は霊的エネルギーが高まるとされていて3つの満月祭をさしている。アリス・ベイリーなどの神智学・秘教文献で挙げられている。
この3つの祭りは単なる宗教行事ではなく「愛」「光」「意志」という3つのエネルギーが段階的に地上に流入して人類と自然界に活力をもたらし、特にイースターは一年のうちでもっとも霊的エネルギーが高まる春の幕開けで惑星のエネルギーは最高潮になる。
この3つの祭りはそれぞれが霊的なエネルギーの流入と人の進化の節目の象徴である。
ウエサクはブッダの悟りと牡牛座のエネルギーが重なる特別な時として、皆で瞑想や祈りを通じて地球全体の進化と平和を促す日としての位置付け。
5、シュタイナーと秘教の交差点
ウエサク満月祭の由来と仏教のみならず別の視点からの5月とその前後の満月についてみてきました。ここからはさらに広がります。
これまであなたが信じてきた世界の“見え方”を、今日あなたはどうアップデートしますか?
・ルドルフ・シュタイナーとは
ルドルフ・シュタイナーは、目に見えない魂の世界や宇宙とのつながりを深く探求し、「人智学(アントロポゾフィー)」という独自の霊的学びを通じて、教育・農業・医療・芸術など、あらゆる分野に“いのちの本質”を取り戻そうとした哲学者・神秘思想家。
6、ウエサク満月とシュタイナーの共通・共鳴ポイントは?
・シュタイナーの天体と魂の関係そして春分・夏至・秋分・当時などの「宇宙のリズム」と人間の霊的覚醒の関係というところと、ウエサク満月祭の春の満月のピークとして!宇宙的エネルギーの扉が開く時期、満月の霊的ポータルとして天体と人間の霊的成長を結びつけるところが共鳴している!
・シュタイナーの内的修行を重視するところと、鞍馬寺(ウエサク満月祭)の祈りと瞑想が中心行事というところも共通共鳴。
・魂の進化と高次の光の受容と魂の目覚めも共通共振共鳴!
・キリストとブッダ(仏陀)両者の霊的役割を認めて、ともに祝福を降ろすところ!
・どちらも神智学協会と縁があった!
・もう一つの共通項は「神智学協会」
じつはシュタイナーはドイツ支部長だった!
神智学協会と鞍馬寺の五月満月祭(ウエサク祭)に何の関係が⁈関連あるの⁇だから何? って感じですよね
まずは、神智学協会の説明から。
7、神智学協会とは
神智学協会(The Theosophical Society)は、1875年、アメリカ・ニューヨークで設立。人間の本質と宇宙の真理を探求する国際的な精神哲学の団体で、当時のアメリカやヨーロッパでは、心霊主義の流行や既存の宗教への疑問・自由思想の台頭といった社会的背景があり、神智学協会はその流れの中で誕生したもの。
この協会の主な目的
人類の普遍的な同胞愛の実現(人種・信条・性別を超えて)
宗教・哲学・科学の比較研究の促進
人間と宇宙に秘められた神秘の探求
神智学の思想は、東洋の叡智(特にインド哲学や仏教)と西洋オカルティズムを融合し、
魂の進化、輪廻転生、高次の存在(アセンデッド・マスター)などの概念を扱います。
この神秘主義的な思想は、スピリチュアル、ニューエイジ、現代のオカルト思想にまで多大な影響を与え、
今もなお世界中の精神探求者たちの間で生き続けている協会。
8、神智学協会と鞍馬寺
伝統的には天台宗に属していましたが、1947年に独立し「鞍馬弘教」という新宗教教団になってから鞍馬寺のウエサク祭は、昭和時代に神智学協会の知識が導入されて成立し協会の影響下で古くからあった鞍馬寺の五月満月祭が、神智学で重要視される「ウエサク祭」として再解釈され霊的意義が強調されるように。
神智学の知識が鞍馬寺の行事や信仰体系の中に取り入れられていった。
千手観音・毘沙門天・魔王尊の三尊を「尊天」として崇拝していますが、この「魔王尊」は神智学協会で語られる「サナート・クマラ」と結びつけられる。
初代管長・信楽香雲は、神智学協会日本支部の三浦関造と親密な交流があり、神智学の思想や用語が教義や儀式に導入されていった。
鞍馬弘教の教義には、直感・幻視・瞑想・啓示などを通じて神と通じるという、神智学的な観念が色濃く反映されている。
鞍馬寺(鞍馬弘教)は、近代以降に神智学協会の思想を積極的に取り入れた日本の新宗教の代表例で、天台宗の伝統と神智学の神秘思想が融合した独特の信仰体系を持っている。
まさに日本の宗教的多様性やシンクレティズム(混淆宗教)。
シュタイナーとウエサク満月祭に直接的な関係はないけれど、ウエサク満月の背景にある霊的世界観(神智学協会)とのつながりが深く共鳴し、間接的に関連していた!!!
ウエサク満月祭の成り立ちやこのタイミングでどんなことをやると開運というかいい感じな人生の波に乗れるよ!っていうちょっとした指針を書くつもりだったけれどもはやウエサク満月祭を超えた領域の話になってしまっていて💦もうちょいで4000文字。
まずはここまで目を通してくれて本当にありがとうございます❣️
9、秘教とは
・一般には公開されず、選ばれし少人数だけの特別な教育やイニシエーション(伝授)を受けた限られた人々の間で伝えられるもの 例えば、仏教の密教(真言密教など)やヒマラヤ秘教のような、師から弟子へ口伝で伝えられる秘密の教えなど。 それ以外にもきっと私たちが知らないだけでもっとたくさんありそう。(秘密にされた教えだけに)
秘教の語源はギリシア語の「内部に関係する」という意味のἐσωτερικός(エソーテリコス)に由来。
一般的な私たち市民が眼にすることができるのは書籍ではないでしょうか。(秘教書)
具体的には密教関連のもの、哲学的にいうとピタゴラス派やプラトンなども含まれるそうでそれこそ世界各地に「秘された書物」はひっそりと存在している。
日本では陰陽道・修験道・密教・安倍晴明・聖徳太子、神道系、出口王仁三郎や霊学、
そしてルドルフ・シュタイナーの人智学(アントロポゾフィー)の「秘教教義」も。アリス・ベイリー、ヘレナ・ブラヴァツキー他
宗教文書や神秘思想、オカルティズム、哲学、社会一般には公開されないものもやっぱり多そう。
表に出ない、出さない、出にくいからこその秘教ですよね
10、神智学協会とニューソートの関係性
秘教と新宗教と神智学協会ときたら、ニューソートとの関連も気になるとこと。
ニューソートも神智学協会、どちらも19世紀後半のアメリカを中心におきた新しい宗教・霊性運動で、やはりお互いが絡み合うように成長したよう。
神智学協会の設立者オルコット大佐とニューソートの源流のひとつクリスチャン・サイエンスの創始者エディとフリーメーソンで同僚だったということも重なり合っている、絡み合っている、関係性が深いといえるひとつ。
キーワードでいうと
神智学は
東洋思想と神秘主義、輪廻転生、カルマ、東洋的な宇宙観、神秘主義的
ニューソートは
心の力と想、しあわせ、健康、成功(日常実践的)実践的、現実の利益
共通しているのは、人間の意識は宇宙と繋がっている!精神世界!というところが印象深い。
これまでの厳格で偏りすぎたこれまでの宗教感からの脱却というのも起爆になったムーブメントだったのではないかと感じる。
11、天と地をつなぐ天体の動きと意味
ウエサク満月祭からずいぶんとかけ離れてしまいましたが歴史の流れと人々の意識や救いをどこにどのように求めていたのかという視点は入れとかなきゃね!ってことで五月満月へ。
おさらいとして、
ウエサク満月は、毎年5月の蠍座満月のこと🌕
これは仏陀の誕生・悟り・入滅が同じ日に起きたとされる日といわれ、「地上に最も高次のエネルギーが降り注ぐ」とも言われています。
占星術的に見ると、この満月は 太陽が牡牛座に、月が蠍座にある時期。
この2つのサインは「物質」と「変容」という、相反するテーマを象徴しています。(向かい合ってるからね、仕方ない)
ブルズゲートも忘れてはならない一つで。
太陽が牡牛座15度付近を通過する時期(おおよそ4月20日~5月11日頃)に開かれるとされている。だからこのタイミングで「ポータル(扉)が開かれる」という表現をよく耳にすると思う。ブルズゲートは「宇宙のエネルギーが地球に強く降り注ぐ特別な期間」。
牡牛座も元気もりもりシーズンだから、「現実的な豊かさ」「五感の充実」「物質的な願いの実現」といったテーマに宇宙的なサポートが入ると考えられているらしく とにかくパワフル!
そんなポータルが開かれた満月には、感情・魂の再起動(再設定)と現象化のちからを自分の内側に想定する、というのがこの特別な満月ポータルにぴったりなんじゃないかと感じてます。
12、他の満月と比べて強力なのか?
美香の考察では月と地球の物理距離以外での力関係や影響力はそこまで変わりはないと感じています。
「月自体の強力な光のコードが降り注ぐ」「他の満月よりパワフル」といわれるのはおそらく
・占星術的な解釈
・仏教的解釈
・伝承に基づくもの
・その他の宗教的解釈
・その他の惑星によるもの
・土着信仰や文化背景によるもの
・霊的伝承
などから総合的に言い伝えられているのではないでしょうか
ウエサク満月は牡牛座の太陽の季節におきること、月が牡牛座の反対側 蠍座で満月となり、天界と地上、精神世界と物質世界をつなぐゲートが最大に開く!宇宙的なエネルギーが強く降り注ぐ特別なタイミングと考えられる。
仏教や伝承と占星術配置などが重なり合って「特別な霊的意義」がうまれた。のだろう
つづきは第二弾へつづきます。たぶん……。